こんにちは!ちくです!
ボクは日々『幸福な子育て』と『サッカー』の研究をしています。
『子育て』や『サッカー』を通して、少しでも『幸福な親子関係』を築く手助けができればと思い発信をしています。
今日のテーマは『親子関係』です。
さまざまな研究で『良い親子関係』がお子様の成功や幸せに関係があることがわかっています。
本やネットで「良い親子関係が重要だ」という話を聞いたことがある人も多いかもしれません。
ですが、いくら「重要だよ!」と言われても
- じゃあどうすれば良い関係が築けるんだよ?
- 具体的な方法を教えて欲しい!
という人が多いのではないでしょうか。
ボク自身、「子どもと良い関係を築きたい」と心から願っていますが、漠然とし過ぎてよくわかりませんでした。
なんなら「子どもに媚びるしかないのか?」(笑)となかば本気で思っていました。
しかし、その後、子育ての本を100冊以上読んで学び続け、ようやく子どもとの関係をよくするいい方法がわかってきました。
ですので、今日の記事では
子どもといい関係を築いていくシンプルな方法
を解説していきます。
誰でもできる方法をわかりやすく解説しますのでリラックスしながら読んでください。
ではさっそく行きましょう。
今日の記事は下の本を参考にしています。
この本はポジティブ心理学という『幸せになるための心理学』を子育てに活かすことをテーマに書かれた本です。
めちゃくちゃ良い本なので、気になった方はぜひ読んでみて下さい。
なぜ親子関係がよくないといけないのか?

結論から言いますね。
幸せと成功の両方が得られるから
これですね。
なんだか宗教っぽくなってきたけど、宗教ではないで(笑)。
順番に解説していきます。
まず子育ての目的とはなんでしょうか?
- 自立すること
- 成功すること
- 夢を叶えること
などいろいろあると思いますが、突き詰めていくと
子どもに幸せな人生を生きて欲しい
これに尽きますよね。
では子どもが幸せを感じるのはどういうときでしょうか?
先ほど紹介した本に書かれている、心理学者のエドワード・L・デシの説では
「人が生まれつき持っている3つの基本的欲求が満たされれば、人は自己決定し、精神的に健康になり、幸せになれる」としました。
その3つの基本的欲求は、次のとおりです。
①関係性………人とよい関係を持つ
②自己効力感…やればできると思える
③自律性………自分で選び決定できる
人が幸せになるにはまず①の「人とよい関係を持つ」という基本的欲求を満たす必要があります。
小さなお子様が「人とよい関係を持つ」いちばん最初の基礎となる部分が「親子関係」です。
「親子関係」が良ければ子どもが幸せを感じやすいというのはなんとなく想像できるやろ。
これまでの膨大な研究結果を参照しても、良い親子関係が子どもを幸せにすることがわかっています。
基本的には親子関係が良ければ上の②自己効力感③自律も高くなっていきます。
なぜなら親が②③が高まるような働きかけをしないと親子関係はよくならないからです。(詳しくは後述します。)
そして、幸せを研究するポジティブ心理学では実は
成功するから幸せになるのではなく、幸せだから成功する
ことがわかっているんですね。
要するに、幸せな子どもは勝手に成功していくということやで。
ここでの成功とは
- 収入
- 身体的に健康的な状態
- 社会的に健康な状態(人とのつながり)
- パフォーマンス
のことを言っています。
幸せな人は収入が高く、健康で、パフォーマンスも高いことがわかっているんや。
だからこそ親子関係が良好というのは子どもの人生にとってめちゃくちゃ大事です。
良い親子関係とはどんな関係?

良い親子関係を築けと言われてもどんな関係なのかわからなければ築きようがないですよね。
良い親子関係とは
親と子がお互いに信頼し合っている関係
のことです。
親が子を信頼していて、子が親の愛情をしっかりと感じていて、安心安全を感じている親子関係のことやで。
このような特別な関係を心理学的には『愛着』というそうです。
では安定した愛着を結ぶための方法を考えていきましょう。
良い親子関係を築く具体的な方法

結論から行きます。
良い親子関係を築く方法は
- 子どもの安全基地になること
- 無条件の愛を伝えること
これですね。
よくわからないと思うので、順番に説明します。
子どもの安全基地になる
子どもの安全基地とは
子どもに安心・安全を感じさせる存在になる
ということです。
子どもは親元で安心・安全を感じると、今度はだんだんと不自由や退屈を感じて、なんとなくまた冒険や挑戦をしたくなります。
勇気をもって挑戦しにいくと、うまくいくこともあれば失敗することもあります。
そうして不安になるとまた親元に戻ってきます。
親元でまたエネルギーが溜まってくると、また挑戦しにいきます。
これを繰り返しながら、少しずつ行動の範囲が広がっていくんですね。
安全基地→安心・安全→退屈・不自由→勇気・挑戦→失敗・不安→安全基地
このサイクルですね。
いつでも戻れる場所があると「やってみようかな」「やればできるかも」という感覚が養われていきます。
先ほどの心理学者のエドワード・L・デシの説を再び引用すると
- 関係性………人とよい関係を持つ
- 自己効力感…やればできると思える
- 自律性………自分で選び決定できる
親が安全基地になることで②の自己効力感も高まってくるということですね。
そして親が否定することなく子どもの安全基地になっていれば「自分で決めても大丈夫」という③の自律性も育って行きます。
安心・安全を感じさせるポイントは
子どもが甘えてきたときはしっかりと甘えさせる
これですね。
「これだと甘やかされたどうしようもない子どもになるんじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、大丈夫です。
問題は子どもが甘えても望んでも頼んでもいないのに、親がなんでもかんでもやってしまうことです。
これを過干渉と言います。
子どもが「抱っこして」「今日はご飯食べさせて」など甘えてきたときは突き放さず、しっかりと甘えさせた方が自立するのも早くなるそうです。
逆に
- 批判する
- 感情的に怒る・叱る
- 罰を与える
などの一般に言われる厳しい教育は幸福度が下がることが多くの研究で出ています。
とはいえ「怒らないなんて無理だろう」と思う人もいるでしょう。
気持ちはとてもよくわかります(笑)。
怒らない方法についてはまた別の記事で詳しく説明しますので、今は「やっぱりあんまり怒ったらダメなんだ」ぐらいに思っておいてください。
お子さまは外の世界で本当に頑張っています。
保育園、幼稚園、小学校に行けば、いろんなことで比較されるし、人間関係も複雑になってきます。
いいこともあれば嫌なこともいっぱいあります。
家に帰ってまで親に否定的なことを言われたらたまったもんじゃないですよね。
やる気もなくなるし、まして挑戦する勇気なんかしぼんでしまうで。
あなたが仕事から帰ってきたらご主人(奥様)にダメ出しされ続けることを想像してください。
考えただけでもゾッとしますね。
良い関係性どころではありません。
お子様がしっかりとよくやっていることを認めてあげたいものです。
無条件の愛を伝えること
続いての良い関係を築く方法は無条件の愛を伝えることです。
「子どものことはめちゃくちゃ愛してるから大丈夫」と思った方は油断しないようにぜひ読み進めてください。
ここでポイントになるのは
- 無条件であること
- 子どもにしっかりと伝わっていること
この2つです。
順番に説明します。
無条件であること
子どもにとってはただ「愛されている」と感じるだけでは不十分で、その愛が無条件であることが肝心だそうです。
条件付きの愛とは
- 100点取ったら愛されるけど、50点だと愛されない
- いい子(大人にとっていい子)だと愛されるけど、悪い子(大人にとって悪い子)だと愛されない
- スポーツで活躍したら愛されるけど、活躍しないと愛されない
などなど。
「自分はこんな愛の伝え方をしていない」と思っている人も多いと思いますが、意外とそうなっているケースが多いです。
親はそんなつもりはなくても結果にだけ注目したり、褒めたりすると子どもにとっては「結果を出した時だけ愛される」という認識になります。
そうではなく
あなたはどんなことをしていても大切な存在なんだよ
ということを伝えて欲しいんですね。
親の愛情が無条件であると子どもが感じられることで初めて、親は子どもの安全基地になることができます。
ではどうすればしっかりと伝わるのかを考えていきましょう。
子どもにしっかりと伝わっていること
子どもを愛していない親はあまりいないと思います。
ですがここでのポイントは、「愛しているかどうか」が問題ではなく
愛が子どもに伝わっているかどうか
これが問題なんですね。
- 親が子どもを愛していること
- 子どもが親の愛を感じていること
これらは似ているようでまったく違います。
結婚カウンセラーのゲーリー・チャップマンは愛を感じる言語には個人差があるといいます。
つまり、同じ言い方をしても子どもによって愛を感じるか感じないかは違うそうです。
なんとなくわかりますよね。
「この子には響くのに、この子には響かんな」っていうことがお子様が2人以上いる親にはよくあると思うで。
冒頭で紹介した本で、「ゲーリー・チャップマンの著書『愛を伝える5つの言語』の中で提唱している5つの言語」プラスこの本の著者が1つ加えた6つの言語を紹介しています。
今日はさらにボクがもう一つ加えた7つの言語を紹介します。
- 傾聴と非言語コミュニケーション(本の著者)
- 肯定的な言葉
- クオリティタイム
- 身体的なタッチ
- サービス
- ギフト
- 子どもの関心ごとに関心をもつ(ちく)
①が本の著者、②~⑥がゲーリー・チャップマン、⑦がボクの愛を伝える言語です。
簡単に説明します。
ちょっと多いですが、下の解説にざっと目を通して、自分のお子様が何の言語に愛情を感じているのかを考えてみて下さい。
今すぐピンとこなくても大丈夫です。
お子様を観察していけば「この言語が響くな」とわかるようになります。
①傾聴と非言語コミュニケーション
子どもの話に全力で耳を傾けることです。
その時に注意すべきは話を聴く態度です。
- 体が傾くくらい子どもに向ける
- 目をしっかり見る
- 笑顔
- 相槌
- 子どもの話をさえぎらない
これらを意識してお子様の話をしっかりと聴きましょう。
忙しいときは「ながら」聞きになりがちですが、愛情が伝わらないのはわかりますよね。
そして、自分の都合のいい時だけ話を聞くのも、子どもに伝わる愛は条件付きのものになります。
②肯定的な言葉
子どもへの愛や肯定的な気持ちを言葉で素直に表します。
- 愛の言葉
- 感謝
- 強みやいいところ
- 努力を認める
- 信頼
などを積極的に言葉で伝えてあげましょう。
具体的には
- 「大好きだよ」「ママとパパの宝物だよ」
- 「○○してくれてありがとう」
- 「○○が得意だね」「○○がいいところだね」
- 「頑張ってるね」
- 「信頼しているよ」
などなどですね。
脳の構造上、子どもは12歳ごろまで抽象的なことは考えられないそうです。
ですので、直接的な言葉がおすすめです。
ボクは寝かしつけのときにいつも「愛してるよ」「君たちはパパとママの宝物だよ」と話しています。
最近はよく「知ってる」と言われます(笑)。
そして、子どもがネガティブな感情を抱いたときも否定せずに、そのまま認めて共感してあげると無条件の愛情が伝わるそうです。
③クオリティタイム
これは一緒に過ごす良質な共同活動の時間です。
親子どちらからも積極的に関わる行為で、テレビを観るなどの受け身なものではありません。
例えば
- トランプ
- ボードゲーム
- お料理
- ハイキング
- スポーツ
などです。
最初は面倒だと思うかもしれませんが、やり始めたら大人も夢中になれます。
何より子どもたちが楽しそうな顔をしてくれるので、ぜひ取り入れて欲しいです。
④身体的なタッチ(スキンシップ)
スキンシップを求めるのは人の基本的欲求ということです。
例えば
- ハグ
- マッサージ
- 膝にのせる
- 抱っこ、おんぶ
- キス
- こちょこちょ
- 肩車
- お風呂で背中を流す
などなど。
普段からやっている人は多いのではないかと思います。
ボクは子どもの頭をよくなでます。
息子は6歳になってあまり「抱っこ」と言ってくれなくなりましたが、たまーに言ってくれたときは迷わずに抱っこします(笑)。
いつも「これが最後の抱っこになるかな」と考えるととても寂しい気持ちになります。
スキンシップは子どもが安心するので積極的にやっていきましょう。
嫌がられない限りは・・・(笑)。
⑤サービス
お子様の生理的なニーズを満たす行動です。
例えば
- 食事をつくる
- 保育園の送り迎え
- 家の掃除
- お風呂に入れる
- 着替える
などです。
赤ちゃんは自分では何もできないので、すべてを親がやりますが、最終的には自分でできるように少しずつ教えていく必要があります。
- 悪い子だからおやつをあげない
- 悪い子だから家の外に放り出す
などをすると条件付きの愛になります。
報酬や罰に生理的な欲求を使うとのちのち大きな問題につながるので、注意しましょう。
⑥ギフト(お祝い)
誕生日やクリスマスなどのお祝いの儀式です。
人は一緒に喜ぶ人たちとの間で絆を強めるそうです。
子どものよいニュースを聞いたときに、親も一緒になって喜ぶと絆が強まります。
注意点として
100点取ったら自転車を買ってあげる
などの交換条件の場合、条件付きの愛が伝わってしまいます。
⑦子どもの関心ごとに関心をもつ
これは子どもが好きになったものに興味関心を示すということです。
例えば
- 子どもが好きな音楽を聴いてみる
- 子どもが好きなYouTubeを一緒に観てみる
- 子どもが好きなスポーツを一緒にやってみる
など。
子どもが興味を持ったものに対して、「どういう気持ちでいるのかな」「どこが楽しいのかな」と関心を示すと子どもは愛を感じます。
ボクの父親は若者の流行りの音楽やファッションをとり入れるのが好きな人だったので、よくボクたちに「今どんな音楽が流行ってるの?」と聞いてきました。
そのときにボクは少し誇らしい気持ちになって、父に「この音楽いいよ」などと教えてあげました。
ボクの好きな音楽を一緒に聴くと絆が深まった感じがしました。
逆に子どもの好きなものを否定したり、ひどい場合には禁止したりする人もいます。
ボクも「なんでこんなつまらないことに夢中になっているんだろう?」と思ってしまうことが多々あるので、気持ちはよくわかります。
ですが、もしボクが妻に、ボクの大事にしてるものや好きなものを否定されたら確実に不信感を抱きます。
そういうことを平気でしてしまっているということです。
だからボクは必ず子どもが好きになったものはある程度、一緒に観て、子どもにいろいろ教えてもらいます。
それなりに労力のいることですが、子どもの誇らしそうな顔を見ているとボクも嬉しくなります。
皆さん、お子様に響きそうな言語はありましたか?
全部をする必要はありませんので、1つ2つ選んで試してみて下さいね。
まとめ:子どもの安全基地になって最高の親子関係を築こう
まとめ行きましょう。
今日は「親子関係」について考えてきました。
なぜ親子関係がよくないといけないかというと
子どもが幸せになり成功するから
ですね。
子どもは『親子関係』が良くなると幸せになります。
そして、幸せな人は
- 経済的
- 健康
- パフォーマンス
などの面で成功することが研究でわかっています。
ですので、子どもの幸せを考えるなら親子関係が良いに越したことはないんですね。
では良い親子関係とはどういう関係でしょうか?
親と子がお互いに信頼し合っている関係
これですね。
そして、良い親子関係を築く具体的な方法は
- 子どもの安全基地になること
- 無条件の愛を伝えること
でした。
子どもは家庭で安心・安全を感じると外の世界に少しずつ出ていくようになります。
安全基地→安心・安全→退屈・不自由→勇気・挑戦→失敗・不安→安全基地
このように、挑戦して、また戻ってを繰り返していろんな世界に飛び出していきます。
親が安心・安全を子どもに感じさせることが肝心です。
そして、安心・安全を感じてもらうために、
無条件の愛情を伝えること
がめちゃくちゃ大事でした。
なぜなら、子どもは親の愛情が条件付きだと、安心・安全など感じられないからです。
テストでいい点を取らなければ愛されないと感じていたら、テストが来るたびに恐怖を感じます。
「何をやっていても愛してもらえる」という安心感を親が与えることが大切なんですね。
そして、最後のポイントは
無条件の愛情が子どもにしっかりと伝わっている
ことが大事でした。
親が「私は無条件で愛している」といくら思っていても、子どもに伝わっていなかったら残念ながら意味がないということです。
これではもったいないです。
ですので、子どもに伝える愛の言語について考えました。
- 傾聴と非言語コミュニケーション(本の著者)
- 肯定的な言葉
- クオリティタイム
- 身体的なタッチ
- サービス
- ギフト
- 子どもの関心ごとに関心をもつ(ちく)
お子様がどの言語を受け入れやすいかを考えながら観察してください。
子どもは抽象的な概念を理解するのが苦手なので、①~④が響く子どもが多いと思います。
試してみて、幸せな親子関係を築いていきましょう。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
わからないことがあれば、お問い合わせフォームやX(Twitter)で直接聞いていただければお答えします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
少しでも皆様が幸福な親子関係を築ける手助けになれたら嬉しいです。
おしまい。


