こんにちは!ちくです!
ボクは日々『幸福な子育て』と『サッカー』の研究をしています。
『子育て』や『サッカー』を通して、少しでも『幸福な親子関係』を築く手助けができればと思い発信をしています。
今日のテーマは『子どもの甘え』についてです。
この間ボクの妻と妻の妹が「子どもが甘えてまとわりついてきて困る」という話をしていました。
ボクからしたらとても羨ましい話ですが(もっと甘えてもらいたい笑)、ママからしたら
- こんな甘えん坊で大丈夫?
- ちゃんと自立できるの?
- まとわりつかれて家事ができないんだけど
などと感じているようです。
ですので、今日の記事では
- 過保護と過干渉の違い
- 子どもが甘えてきたときはどうするのがよいか?
- まとわりつかれて家事が進まないときの対処法
について考えていきたいと思います。
順番に解説していきますね。
今日の記事は↓の本を参考にしています。
この本を読むと子育ての不安が少しずつ減っていき、とても温かい気持ちになります。
非常に読みやすいので、子育ての不安が強い方にはおすすめです。
過保護と過干渉の違い

まずは『過保護』と『過干渉』の違いについて説明します。
上で紹介した本によると
過保護とは
子ども自身が望むことを過剰に与えること
です。
「過保護」のベースには子どもが望んでいることがあります。
例えば子どもが
- 「抱っこしてほしい」
- 「公園へ行きたい」
- 「遊んでほしい」
などと要求してきたときはそれを存分に叶えてあげるということです。
一方で
過干渉とは
親が望むものだけを与えること
です。
「過干渉」のベースは親が望んでいることであり、子どもは望んではいないことです。
親が一方的に「こうしたほうがいい」と思うことを言ったり、したりすると過干渉になります。
子どもがほしがっても親がよくないと思うものはけっして与えず、子どもがやりたがっても親がやらせたくないものは全部禁止してしまう。
- 少しでも体に悪いかもしれないものは食べさせない
- ちょっとでもケガをする心配がある運動はさせない
- 危ないものや汚いものには絶対に触らせない
- 勉強の役に立ちそうなものしか与えない
こういうことですね。
この本の著者は児童精神科医としてのキャリアが50年ほどの超がつく大ベテランのお医者さんです。
著者いわく
「過保護」はいいけど「過干渉」はいけない
ということです。
結構、衝撃的ではないですか?
ボク自身、過保護も過干渉も両方ダメだと思っていました。
なんでも子どもの望む通りにしていたら、甘やかされた子どもになって自立できないと思いますよね。
ところが、この著者が言うには長い児童精神科医としてのキャリアの中でそんな事例を見た事がないそうです。
要するに、子どもが「甘えてきたこと」に関してはたくさん応えてあげるのがいいということやで。
逆に問題が出てくるのは「過干渉」だそうです。
なぜなら、子どもは自分の希望を受け入れてもらえないと欲求不満になるからです。
親の望みだけを押し付けられると、子どもは強い不満を抱きます。
親が良かれと思ってやっていても子どもが望んでなければ同じです。
強い不満の状態にいて、子どもは自立へのスタートを切れず、子育ても上手くいかなくなるそうです。
さて、ここまでを踏まえて今日の本題を考えていきましょう。
子どもが甘えてきたときのはどうするのがよいか?

結論から言います。
子どもが甘えてきたらしっかりと甘えさせるのが良い
これですね。
確かに親はとても忙しく、やることがたくさんあって、子どものまとわりつきがわずらわしく感じることもありますよね。
ですが、ここでは突き放すよりしっかりと甘えさせてあげる方が
- 心が育つ
- 自立が早くなる
そうです。
親が早く自立してほしいと思って甘えを突き放すと、お子様は「どうやったら甘えられるか?」に注力するようになります。
その結果、甘える期間が長くなったり、よけい自立できなくなります。
子どもは親元で安心・安全を感じることができれば、そのうち退屈や不自由を感じて自分から何かに挑戦しに行きます。
そして、不安を感じたらまた親元に戻ってきて愛のパワーを溜めにくるのです。
その繰り返しで徐々に行動範囲が広くなっていきます。
安心・安全→退屈・不自由→勇気・挑戦→失敗・不安→安全基地(親元)
これですね。
子どもが親に甘えるのは少し不安を感じていたり、愛のパワーが減ってきているサインかもしれません。
うちの5歳の娘はご飯を自分で食べられるのに、ときどき「パパ食べさせて」と言ってきます。
そういう時は、めんどくさいとは思いつつも、「いいよー」と食べさせるようにしています。
「でもうちの子どもはいつも甘えてきて全然挑戦しない」と思う人もいますよね。
大丈夫です。
成長には個人差があるので、しっかりと愛のパワーが満タンになっていれば、そのうち自分から挑戦しに行く時がきます。
そのときまで、諦めずに安心・安全を与えてあげましょう。
まとわりつかれて家事が進まないときの対処法

「甘えさせた方がいいのはわかった。だけど実際まとわりつかれ続けると家事がすすまないんですけど!」と思った方への対処法を考えていきましょう。
ここでも結論から言いますね。
役割を与えて家事の手伝いをしてもらう
これですね。
「手伝いなんて無理無理」「ますます時間がかかって終わらない」と思う気持ちもわかります。
ですので、ママパパに余裕があるときだけでもいいです。
子どもはお手伝いが大好きです。
何かしら役割を与えると誇りをもってやろうとします。
そしてやってもらうと、少しずつできるようになってくるものなんですね。
近い将来、すごい戦力になることは間違いないです(笑)。
具体的には
- 洗濯のお手伝い
- ご飯の準備のお手伝い
- 料理のお手伝い
などです。
洗濯なら
- タオルをたたむ
- 洗濯ものを運んでもらう
- 自分のものをわける
など。
ご飯の準備なら
- お皿を運んでもらう
- お皿をならべる
- お箸を準備する
など。
料理のお手伝いなら
- レタスをちぎる
- プチトマトをならべる
- できるなら包丁を使う
など。
やることを細分化して具体的に何をすればいいのかを伝えれば、意外とできることはあるものです。
できることが増えたらママパパが楽になる時がくるはずです。
まとめ:しっかりと甘えさせたら巣立っていく
まとめ行きましょう。
今日のテーマは「子どもの甘え」について考えました。
まず初めに、『過保護』と『過干渉』の違いについて解説しました。
過保護とは
子ども自身が望むことを過剰に与えること
過干渉とは
親が望むものだけを与えること
です。
一般に過保護も過干渉もどちらも悪いと言われています。
しかし、冒頭で紹介した本の著者は
「過保護」はいいけど「過干渉」はいけない
と言っています。
ですので、「子どもが甘えてきたときはどうするのがよいか?」という問いには
子どもが甘えてきたらしっかりと甘えさせるのが良い
という答えになります。
しっかりと甘えさせることで子どもの自立は早くなります。
逆に親が望むことをなかば強制的にやらせる過干渉をすると、子どもは欲求不満になり問題が起きてくる可能性があるそうです。
子どもが望むことをどんどん与えるようにしていきましょう。
子どもにまとわりつかれて家事が進まないときの対処法は
役割を与えて家事の手伝いをしてもらう
ですね。
- 洗濯のお手伝い
- ご飯の準備のお手伝い
- 料理のお手伝い
など。
できるだけ細分化して具体的にやってもらいたいことを頼むと、子どもは喜んでやってくれます。
もちろん自分でやるほうが早いですが、未来への投資と考えてガンガンお手伝いをしてもらいましょう。
最後に今日紹介した本の「終わりに」書いてあった言葉を引用します。
子どもの言うことを、じゅうぶんに聞いてください。
子どもののぞむことを、惜しみなく与えてください。
それだけで、子どもの心は育ちます。
子どもたちの心を、豊かに、大きく、あたたかく育てていくことが、子どもたちの未来を育てることになるのです。
子どもたちをやさしく、大切に育てることを、どうか忘れないでください。
子どもの心の育てかた :佐々木 正美|河出書房新社
お子様にたくさんたくさん甘えさせてあげましょう。
どうやらそれがお子様の心を育てるようです。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
わからないことがあれば、お問い合わせフォームやX(Twitter)で直接聞いていただければお答えします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
少しでも皆様が幸福な親子関係を築ける手助けになれたら嬉しいです。
おしまい。


