「自分で決めたことなんだから続けなさい。逃げちゃいけない」は呪いの言葉
先日、ボクの子どもたちが通っているスイミングスクールで、こんな光景を見た。
ある男の子(小学3年生ぐらい)が水着に着替え終わってるのに、廊下のお母さんのところに出てきて泣いている。
どうも、プールに「行きたくても行けない」という状況のよう。
ママにすがりつきながら泣いているんだけど、ママは「自分で行くって言ったんでしょ!早く行ってきなさい!」とかなり感情的になっている。
結局、「わかった。もう行かなくていいから着替えてきなさい!自分で決めたのに」と帰ることを促していた。
ボクは一部分を見ただけなので、どんないきさつがあってあのような状況になったのかは知らない。
もしかしたら、何度も同じような状況になって、せっかく連れてきているのに行かなくて、お母さんはかなり疲れていたのかもしれない。
「こんなことで将来大丈夫なんだろうか。」自分で決めたことも守れない子どもに対して、漠然とした不安を抱く気持ちもよくわかる。
それでもボクが思うのは、「自分で決めたことのなのにできなかった」という呪いを植え付けて欲しくないということである。
本当に自分で決めたのか
想像でしかないが、上の子どもは家で、「スイミングに頑張って行く」というようなことを言ったんだと思われる。
確かに自分で決めているように見える。
けど、実際は「そう言ったほうがお母さんが喜ぶ」とか「お母さんを失望させたくない」とか「行きたくないと言ってもたぶん説得される」とか「今日はもしかしたら行けるかもしれない」とか「ほんとは行きたくない」とか、いろんな気持ちが交錯しているなかで、とりあえず「行く」を選択した。
これは本当に「自分で決めた」ことになるのだろうか。
状況やプレッシャーでそう言わざるを得なかったのかもしれない。
自分で決めたこともできない人間というセルフイメージ
ここでボクが思う問題点は2つある。
- 自分は「自分で決めたこともできない人間だ」というセルフイメージを持ってしまうこと
- 「自分で決めたことは無理してでも行かなくてはならない」という思い込みを植え付けてしまうこと
順番に説明する。
①自分は「自分で決めたこともできない人間だ」というセルフイメージを持ってしまうこと
一度「自分はできない」というセルフイメージを持つとどんどん強化されていく。
みなさんもひょっとしたらこんなセルフイメージを持っているかもしれない。
自分は「3日坊主だ」「継続できない人間だ」「怠惰な人間だ」などなど。
さて、これは本当に真実ですか?
上記の男の子のように、自分は「自分で決めたこともできない」と思い込む。
いや、正確には親だったり、先生だったり、社会だったりに思い込まされる。
一度だけなら大したことはないのかもしれない。
でも、例えば正月にみんなで目標を立てる。
大抵の人は正月の目標など1日で忘れてしまう。
そうすると、振り返ったときに、「自分はまた自分で決めたことができなかった」とどんどん思い込みが強化され、負のスパイラルに落ちていく。
そして、これらのセルフイメージが強化されていくと、チャレンジする事が難しくなる。
「何かやりたいな」と思っても「どうせ自分は続けられないからやめとこう」と思うようになってしまう。
チャレンジできない子になると、本当に自分がやりたいことを見つけるのが難しくなることは容易に想像できると思う。
②「自分で決めたことは無理してでも行かなくてはならない」という思い込みを植え付けてしまうこと
次に、上記の男の子がスイミングに行けなくて泣いてるときに、なにを考えているか想像して欲しい。
「こんなに辛くて泣いているのに、自分で決めたことは無理してでも行かないといけないんだな」
このように感じていた思う。あくまで、ボクの想像だけど。
これが大人になったときに、「一回入った会社は無理してでも続けないといけない」「逃げちゃいけない」という思い込みに繋がる。
真面目で優しい人ほど、この呪縛に囚われて、心を壊すまで頑張ってしまう。
ボクも昔は本当に無理になるまで辞める決心ができなかった。
頭の中では「逃げちゃいけない」「逃げてもまた同じことが起こる」と誰かに信じ込まされた呪いの言葉が鳴り響いていた。
でも実際には、前の会社を辞めてよかった。
今は本当に幸福を感じられている。
ボクの周りでも逃げなかった人は心を壊したけど、逃げた人で心を壊した人には会ったことがない。
ではどうすればいいのか?
例えばあなたの大切な親友が「仕事に行けない」「行きたくない」と泣きながら相談に来たと仮定して欲しい。
あなたは「そういうときもあるよ。いったん休んだほうがいいよ」と優しい言葉をかけると思う。
それと同じように上記の男の子の場合も、「そういうときもあるよね。行きたくないんだよね。」とまず感情に寄り添ってあげる。
落ち着いたら「別に行かなくてもいいし、行けると思ったらいったらいいよ。今日はどうする?」と聞いてあげたらいい。
家に帰って冷静になったときに本人が「まだ続けたい」というなら同じことを繰り返せばいい。行けないときがあっても優しく見守ってあげる。
もし、自分の意志で行けるようになれば、大きな自信になると思う。
辞めたいと言ったら、あっさり辞めたっていい。
自分で決めたことだとしても、辞めたっていい。
それを決めるのは本人であるべきである。
まとめ:継続は大事
結論、辞めたっていい。逃げたっていい。
継続はたしかに大事。
継続すること以外で結果を残すことなんて無理だと思う。
でもそれ以上に、「嫌なこと」や「自分に合っていないこと」を続けることほどバカらしいことはない。
無理やり続けても結局、成果は出ない。
そうではなくて、自分が無理なく続けられることを探す。
あなたも考えて欲しい。
「これはなんとなくずっと続けているな」というものがありませんか?
ボクなら「筋トレ」「腸活」「読書」「自分磨き」などなど。
自分が「なんとなく続けていること」「時間やお金を使ってきたこと」こそ個性が溢れていて、誰一人として同じものはない。
そういうものを仕事に繋げていけば、自分に合った働き方ができるのではないかと思っている。
嫌なことでも続けないといけないという呪縛から解き放たれよう。
今日は終わり。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

