こんにちは!ちくです!
ボクは日々『幸福な子育て』と『サッカー』の研究をしています。
『子育て』や『サッカー』を通して、少しでも『幸福な親子関係』を築く手助けができればと思い発信をしています。
今日のテーマは『子どもを幸せにしたい人が必ず知っておいて欲しいこと』です。
先に結論から行きますね。
何が人を幸せにするか(幸福の要因)について知っておく
これですね。
かなり漠然としていますが、スピリチュアルな話をしたいわけではありません。(笑)
今日は最新の科学でわかっている幸せの話をします。
皆さん自分のお子様を幸せにしたいと思ってますよね。
ボクも子どもを幸せにしたいし、同時に自分も幸せになりたいです(笑)。
でも、
- 幸せってどういう状態だろう?
- じゃあどうすれば幸せになれるんだろう?
と自分に問いかけたときに即答できませんでした。
子どもを幸せにしたいのに、幸せについて知らなければ、幸せにしてあげることができないですよね。
長い間、「勉強さえさせれば幸せになれる」と思って必死で勉強をやらせたのに、あとになって幸せとは関係なかったと気づいたら絶望的やろ?
それで、ボクは心理学や成功哲学、育児関係の本を読み漁りました。
そうするうちにたくさんのことがわかってきました。
なんと日本の幸福度は先進国では最低のラインなんですね。
世界一便利で安全な国と言われているにもかかわらずです。
【2025年版】世界の幸福度ランキング | 日本の幸福度は世界55位に4ランクダウン|セカイハブ
これは「幸せについて何もわかっていない」というのも原因のひとつではないかと考えています。
最近の心理学では人は「人は何によって幸せになるか」の研究がかなり進んでいます。
今までボクが漠然とこれがあったら幸せなんじゃないかというもの
- 学歴
- 年収
- 地位
- 見た目
- 若さ
などは幸福とはあまり関係がないことがわかっています。
「えっ?関係ないの?」と思った人は今日の記事をぜひ最後まで読んで頂きたいです。
前置きがながくなりましたが解説していきます。
今日の記事は↓の本を参考にしています。
上の本はポジティブ心理学という『幸せ』を研究する心理学を子育てに活かすことをテーマに書かれた本です。
幸せな子育てのための具体的な方法がたくさん書かれていますので、詳しく知りたい方はぜひ読んでみて下さい。
何が幸せを決める要因なのか?

幸せを決める要因とは何でしょうか?
先ほど冒頭で言ったように最新の科学では
- 学歴
- 年収
- 地位
- 見た目
- 若さ
これらは幸せとはあまり関係がないそうです。
お金に関しては不幸を予防はしますが、一定以上の年収を稼ぐとそれ以上いくら増えても幸福度は高まらないことがわかっています。
例えば、宝くじで高額を当てた人たちの幸せが続くのはせいぜい1週間から1カ月で、あとは元に戻ってしまうんですね。
なんでこんなことが起こるかというと、上で挙げたものはすべて
人との比較で得られる幸せ
だからなんですね。
- 「友達よりも年収を上げたい」
- 「もっと立派な家に住みたい」
- 「良い大学に行きたい」
これらは○○よりも上に行きたいという人との比較から成り立っています。
目標が達成できたとき一瞬は「やった」と思うかもしれませんが、その幸せは長くは続きません。
なぜなら必ず上には上がいるからです。
上を目指し続ける限り、自分より上の人が現れた途端に不幸を感じてしまいます。
皆さんも「誰もがうらやむような大金持ちなのに幸せを感じられない」という話は聞いたことがあるのではないでしょうか。
人と比較することで得られる幸せを、経済学者のロバート・フランクは「地位財」と呼んでいます。
では本当の幸せはいったい何から来るのでしょうか?
それは
他人と比較しなくても、それ自体が幸せを与えてくれるもの
です。
例えば
- 健康
- 愛情
- 自由
- 良い人間関係
- やりがいのある仕事
など。
これらを「非地位財」と言います。
2018年に日本で神戸大学の西村和雄氏らが発表した研究では、20~70歳2万人の幸福度に影響を与える要因を調査しました。
幸せに関係していたのは
だったそうです。
上の「非地位財」とリンクしていますよね。
所得や学歴よりも自己決定が幸福度を上げるという結果にはボクもびっくりしました。
簡単にまとめます。
| 特徴・例 | |
| 地位財 | 人と比べることで幸せが得られるもの 学歴・収入・地位・物質など。 長く続かない |
| 非地位財 | それ自体が幸せを与えてくれるもの 健康・自由・良い人間関係など。 長く続く幸せ |
地位財ではなく、非地位財が人を幸せに導く鍵になります。
ボクたちは幸せのかたちを信じさせられている?

ボクは「幸せの要因」を知ってかなり衝撃を受けました。
なぜならボクが長いあいだ信じていた
学校でいい点を取る→勉強の順位を上げる→いい大学に入る→いい企業に就職する→高い収入を得る→いい生活をする
という「幸せのかたち」とあまりにもかけ離れていたからです。
いままで学校でよい成績を取ることが幸せになる近道のように誰かに信じ込まされていたわけです。
でも、学歴や収入よりも
自分で決める(自己決定)
これの方が幸せになれるんですね。
将来のためだと、親が子どもに勉強やスポーツを強要したところで幸せになれないことがわかりました。
誰かと競争し続ける先に幸福はないからです。
これを踏まえてボクたちにできる「本当に幸せになれる子育て」について考えていきたいと思います。
どうすれば子どもは幸せになるのか?

先ほど紹介した本では、心理学者のエドワード・L・デシの説を紹介しています。
「人が生まれつき持っている3つの基本的欲求が満たされれば、人は自己決定し、精神的に健康になり、幸せになれる」としました。
その3つの基本的欲求は、次のとおりです。
①関係性………人とよい関係を持つ
②自己効力感…やればできると思える
③自律性………自分で選び決定できる
要は
人とよい関係を築けて、やればできると挑戦できて、自分でやることを決定できる
これが満たされると幸せになれる可能性が高いということです。
そこで親はどのような関わりができるかが重要になります。
この本に出ていることを簡単にまとめると民主的な子育てがいちばんいいということです。
カリフォルニア大学バークレー校のダイアナ・バウムリンドの研究によるものです。
民主的な子育てとは
子どもへの期待は高いが、自律性を尊重し、説明し、温かく、共感的
な子育てです。
ちょっとフワッとしていてわかりにくいかもしれません。
自律性とは先述したように、自分で決定することです。
もちろんお子様が小さいうちは「自分で決めることができない」と思うことも多々あるでしょう。
そして、自分で決めるためには判断の基準やスキルが必要となることもあります。
お子様が言葉がわかるようになった段階で、優しく説明して子どもに共感し自分で決められるように促していくことが大事です。
ポイントは
コントロールや強制をするのではなく自律をサポートする
これがめちゃくちゃ重要です。
例を挙げますね。
ボクの5歳の娘はついこの前、習っていたスイミングを辞めたいと言い出しました。
正直、親としては続けて欲しいです。
ですが、まずは話を聞くことにしました。
親「そっか、辞めたいんだね」(優しく共感)
親「辞めたいなら辞めてもいいし、それは自分で決めていいんだよ」(自律性)
親「なんで辞めたいの?」(自分ではまだ上手く説明出来なさそうだったので質問をしました)
親「級が上がって、コーチがいろいろ言ってくるのが嫌だった?」娘「うん」
親「お友達と違うコースになったから嫌だった?」娘「うん」
親「今まで女のコーチばっかりだったのに男のコーチになったから嫌だった?」娘「うん」など
親「もっと泳げるようになったら海とかプールでいっぱい遊べるようになるし、もぐったりできるようになるよ」(判断の基準を教える)
親「もう一回だけ行ってみてそれでも嫌だったら辞めようか」娘「・・・。」
娘に話を聴いた後は「辞めたい」とは言わなくなりましたが、スイミングの日に連れて行っても中に入ることができず、2回ほど見学をしました。
その後3回目で入ることが出来るようになり、また楽しく通うことが出来るようになりました。
今回は結果としてまだ続けることになりましたが、もし「やっぱり辞めたい」と言ったら受け入れるつもりでした。
なぜなら
自分で決めることが何より大事だから
です。
親はどうしても親が言うことが正しいと思いがちですが、本人の選択がいちばん正しいんですよね。
ポイントは
温かく共感して、自分で決めさせる
これですね。
まとめ:子どもを幸せにするために
まとめ行きましょう。
今日の記事では『幸福の要因』について解説してきました。
『幸福の要因』とは
- 健康
- 愛情
- 自由
- 良い人間関係
- やりがいのある仕事
などの非地位財です。
ボクが考えていた
- 学歴
- 年収
- 地位
- 見た目
- 若さ
などの地位財ではありませんでした。
ある研究では
こういう結果も出ています。
学歴や収入よりも「自分で決めること」が幸せに直結するとは驚きです。
ボクたちが誰かに信じさせられていた学歴や年収はあまり幸せとは関係がなかったわけですね。
ではどうすれば子どもを幸せにできるのかについて考えました。
心理学者のエドワード・L・デシによると「人が生まれつき持っている3つの基本的欲求が満たされれば、人は自己決定し、精神的に健康になり、幸せになれる」ということです。
その基本的欲求とは
- 関係性………人とよい関係を持つ
- 自己効力感…やればできると思える
- 自律性………自分で選び決定できる
これですね。
親の子育てのスタイルとして『民主的な子育て』がいいそうです。
民主的な子育てとは
子どもへの期待は高いが、自律性を尊重し、説明し、温かく、共感的
です。
子どもが決めることを尊重して、何がいけないのかを優しく説明し、温かく共感してあげる子育てですね。
昔からある「子どもに厳しくしなきゃいけない」というのは科学的に見たらあやまりだということです。
親御さんは少し肩の力を抜いて楽に優しく接していきましょう。
以上、長くなりましたので今日はこの辺で終わります。
わからないことがあれば、お問い合わせフォームやX(Twitter)で直接聞いていただければお答えします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
少しでも皆様が幸福な親子関係を築ける手助けになれたら嬉しいです。
おしまい。


